季節は秋・10月生まれの戊土の命式の用神は何か?
10年くらい前に四柱推命の鑑定を、月支重視から八字全体を観るやり方の勉強を始めた時にいただいた資料が出てきました。
忘れてしまいそうなので、メモがわりに、書いてみました。
Contents
四柱推命命式と大運
時 日 月 年
丙 戊 丙 庚
辰 子 戌 戌
大運
08 18 28 38 48 58
丙 乙 甲 癸 壬 辛
戌 酉 申 未 午 巳
年柱、月柱の秋の連なる山々を明るく照らす太陽があります。
年干の庚金は1個だけですが、土星4個から応援されて結構強いと感じます。
戊土と辰・戌・戌の4個の土星が並んで安定感があり、丙・丙と火星2個に暖められて、身旺の命式に見えます。
なので、庚金に洩らすのが良いのかな?と庚金が用神と思ったのですが、この命式の人に起こっている事象と照らし合わせると、丙火が一番大切な星のようなんです。
想像力豊かなRさんの鑑定
命式を柱ごとにみると、
年 庚戌は秋の山
月 丙戌は火山
日 戊子は、島←子水の海に囲まれた山は島を想像します。
時 丙辰は、空に火は太陽や人工衛星、辰はコンピューター。
年月日の山は、ふもとでつながっています。
火山噴火で島の生物は(甲乙)はいなくなりましたが、海には魚がいます。
火山の地熱は年の秋山を温めています。
年の庚金は食神、日支は夫。
夫と子供は仲良しで子供が大人になったころ、人工衛星から送られてくる資料をコンピューターで何かする仕事を家族ぐるみでしていると想像します。
辰は唇の語源でぶるぶる振動するという意味があります。
機械の中にはデータが蓄えられていますので、現代版の壺を想像しました。
命式と職業の選び方
秋の山を丙火の太陽が照らす風景になっています。
10年ほど前のこの命式の女性は、子供の成長とともに、どういう仕事に就こうかと考えていました。
用神を使って、忌神はできるだけ避けることが運勢を良くすると考える四柱推命を使って、仕事を選ぼうとしていたのです。
彼女はパソコンが得意なことから、パソコン関係の仕事、庚金か、それとも、趣味で始めた占いを仕事にしようか?と思っていました。
どちらにしても、人に教えるかたちになりますから、丙の印的な仕事ではあります。
子水は性情的には寒い、冷たいのが基本ですが、環境さえ整えば万物を育てる命の母となる水のイメージでもあります。
丙に暖められた戊土が子水に面していますから、割合と魚が住める環境なんでしょうね。
甲乙が極端に少ないので、戊土は固い山なのでしょう。
火山は戊午など地支にマグマ溜め込んでいる状態かな?と思っていましたが、火山噴火している山ですか・・・。
火旺の戊午の彼女が起こると怖いんですよ。
辰を衛星に見立てるっていうのはすごいですね、コンピューターという発想ができるって、すごい!
戌月で戊土は月例を得ていますが、戌土は裏切りの星で、戌戌と二つとも、強い方の味方をするそうです。
秋月ですから、もとより丙火に通根せず、庚金が透出していれば庚金につきます。
酉が巡れば日干は無根となります。
丙火が月上にあれば、変土となって崩れ去ることはないそうです。
思えば、自分が「未弱」に傾く傾向がある、というのはかなり的を得ているな、と思われます。
身旺、身弱が変わってしまうなんて驚きなのですが、四柱推命は一つの命式でも、様々な読み方があって、奥がふかいですよね。
でも、重要な「大運」は秋の金運を巡っています。
乙酉・甲申ともに、日干を弱めるでしょうし、寒冷に傾きます。
大運の支の金気が支配的になることで戌(辛)は金の方の味方になるとすると戌を、その50パーセント以上を金気(辛)とします。
そうなると、明らかに寒湿に命式が傾いているということになります。
戌は金気の味方になり、丙火(戊土)を裏切る形になり、戊土の有力な根になりにくいとなると、支に根拠を失った天干の1つの丙だけでは力量が安定しないのかもしれません。
次の火運も、天干に壬・辛と巡り、次は、庚辰が巡ります。
大運を良く見ると、明らかに寒湿の方に傾くことが多い命式となり、丙火を手放すことができません。
陽史明さんにみてもらったことがあるそうで、
「とにかくこの、丙火が大忌なのです」
と、言われたそうです。
また、泰山派の先生数人と透派の方2人にご意見を聞いた時も、そのように言われたので、扶抑を念頭におけば、丙は用神とみない。
土の冬月生まれや大運冬と丙の関係
古書に、「天に両日なし」といって天干に丙火が2つ透出すると殺風景になると言われています。
でも、冬の季節の丑月などの調候として、丙を二つぐらい必要とも言いますから、丙火が大忌というのは過剰ではないでしょうか?
思えば、自分が「身弱」に傾く傾向があるというのはかなり、的を得ているなと思われます。
身旺・身弱が変わってしまうなんて驚きなのですが、四柱推命はひとつの命式でも様々なよみかたがあるので、奥が深いと思います。
八字と大運は常にセットで見ないといけないと思います。
今回は雑気の恐ろしさを身をもって体験しました。
ほんと、怖いです。
八字だけを見ると、身旺なので、丙火が忌神、子水用神でしょうか?
八字でみますと、庚金用神でしょう。
極身旺、印大過、財喜神となりますと、必然的にそのようになります。
でも、重要な「大運」は、秋の金運を巡ります。
乙酉・甲申ともに、日干を弱めるでしょうし、寒冷に傾きます。
酉は酉戌の方局半会、申は子辰と組んで、三合水局になります。
戌をその50%以上は金気(辛)とみますと、明らかに命式が寒湿に傾いているということになります。
戌はもはや金気の味方をして、丙火(戊)を裏切ることになり、戊土の有力な根にはなりにくいとすると、支えに根拠を失った天干の丙火ひとつだけでは力量が安定しないのかもしれません。
次の火運も天干に壬・辛、しかもその次は庚辰です。
39歳からの壬午の大運で、庚金でつくられた地下水が山奥から流れだしました。
子辰半会して、水星のエネルギーは強く、川の流れは目的地に向かってすすんでいます。
大運をよく見ると、明らかに寒湿に傾くことのほうが多い命式だということなのでしょう。
丙火は手放せないでしょうね。
どうやって生きていこうかと、途方にくれましたが、身弱に傾く傾向がある、不強不弱型の命式ということですね。
ということで、彼女は丙火の職業で頑張っています。
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